「バイオマス」とは、生ゴミや木くず、家畜の排泄物など、動植物 から産まれた再生可能な有機性資源のことを指す「生物資源」 という意味なのですが、それでもちょっとわかりにくいかもしれま せん。
例えば、焚き火に使う薪などの木材資源もバイオマスと呼んで良いでしょう。
昔話の桃太郎では、「お爺さんは山へ芝刈りに…」から始まりますが。昔はエネ ルギー資源といえば、木や草などのバイオマスしかなかったのです。
しかし、産業革命をもたらした石炭や石油・天然ガスの発見から、急速に文明が 発達し、一方で手間のかかる【バイオマスエネルギー】は次第に利用されなくなっ てきたのでした。

バイオマス発電

木くずや生ゴミ、家畜の排泄物等を利用した「バイオマスエネルギー」。
それは、生物の作り出す有機物を利用する再生可能なエネルギーのこと。
これらを燃料として燃焼させることで、『電気』や『熱』を作ることができるのです。

地球温暖化の防止

石油や石炭等の化石燃料を燃焼させると、今まで固定されていた炭素を大気に放出するため、地球上の二酸化炭素が増加し、それが地球温暖化の一因となってい ますが、植物は、光合成によって二酸化炭素を体内に有機物として蓄え、燃焼時にはその蓄えられたものが排出されるので、実質的には二酸化炭素は増加しませ ん。(カーボンニュートラル) したがって、バイオマス発電は地球温暖化の防止に貢献しているのです。